***** 「いのちを救う」プロジェクト始動!(2007年7月) *****
 

皆様、こんにちは。いかがお過ごしですか。
梅雨明けの日本の夏は蒸し暑くて厳しく、殊更中越沖地震の被災者の方々の避難所生活が気がかりです・・・(当団体でも被災者支援活動を続け、募金を受け付けております。)
私の手術後の経過はおかげさまで順調です。痛みもなくなり、体力も(体重も?)回復しつつあります。
 

■ 先月の活動と報告 ■

1.「いのちを救う」プロジェクト始動!

 私がエチオピアに居た頃、アジスアベバプロジェクトの提案書原案を作りました。
その後一緒に働く現地のクリスチャンNGO・セーブライブスエチオピアと高橋ゆかりスタッフが、人々の本当の必要に届く適切なプロジェクトを進めるために事前状況調査を行ない、提案書を仕上げ、それが日本国際飢餓対策機構(JIFH)に届きました。
私も事務所を訪れた際、部分的にその話し合いに加わらせていただきました。
 いよいよ動き出したこのプロジェクトでは、関わる人々がただ職業的技能をつけて自活できることだけでなく、まず自らの尊さという意識を自分のものとし、その実りとして全人格的に健全な状態で自活していくことを目標としています。
豊かに生きるためには、他者との比較でより優位に立とうとする自己中心的なプライドではなく、神に愛され神のかたちに似せて創られた人間存在としての自分自身を尊び、秘められた可能性を信じることが必要です。それがなければ一度は仕事が軌道に乗っても、困難に直面するとたちまち「あぁ自分はやっぱりダメなんだ」とくじけてしまうものです。貧しい方々の多くは過酷な生活環境や受けられなかった教育の影響で、この良き自尊心が損なわれがちなため、全人格的なアプローチが大切なのです。
協力NGOの名前にあるセーブライブスとは「いのちを救う」という意味です。この働きが真の意味で「いのちを救う」働きとなることを心から期待しています。
 
2.今ここでしかできないこと

 当団体の話し合いにて、今後私が続けて海外派遣スタッフとして働くことを念頭に、当面はまず日本に滞在して体調の完全な回復を最優先とし、秋頃に一度エチオピアに短期間戻ることなどを確認しました。
 ちょうどジジガのプロジェクトを終え、アジスのプロジェクトを始めるにあたっての内容検討、と貴重な機会が続き、いろんなことを考えさせられ、的確なプロジェクト運営のためにはもっと知識や過去プロジェクト実践の際の情報が必要と感じていたところでした。最近は適度に休養して体調を見ながら、日本語の参考文献を入手して読んだり、東京事務所の仕事で頭のリハビリをしつつ先輩スタッフ方の経験・アドバイスを聞くjなど、この日本でしかできないことを少しずつし始めました。
現場で私が担当していた仕事はちょうど今区切りがよく、手術後の感染リスクや労働許可難航などを考えるとすぐ現地に戻るのが必ずしも最善ではない状態ですので、むしろ先々の現場での働きをもっと良いものとするために知識・肉体両方の充電期間が与えられたことを感謝して、心安らかに今ここでしかできないことをしております。
 現地の方々のためのあらゆる働きの必要が満たされますよう、どうか続けて祈り支えて下さい。改めてどうぞお願い致します。

 ■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■

● アジスアベバプロジェクトが現地の人々の全人格的ないのちを救う良き働きとなっていきますように
● ジジガの孤児・養育者・地域の人たち皆の祝福。ソマリア情勢、イスラム教徒とキリスト教徒の関係回復のため
● 私の健康の完全な回復と日本での充電期間の守り導き、現場復帰のプロセスなどすべてが最善に導かれますように
● エチオピアにて労している高橋ゆかりスタッフ、日本にいる家族が皆、霊肉共に守られ支えられますように

 「わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。」(ヨハネ10:10)と主イエスキリストは言われました。(羊とは弱く道に迷いがちな人間全てを指します。)
 日本では飢えで死ぬ人はほとんどいませんが、いのちを豊かに持って生きている人はどれだけいるのでしょう。絶対的な基盤を持たない比較社会の日本で、日々人間のいのちが損なわれている悲惨なニュースを見るにつれ、全人格的に豊かないのちへの救いは物質的な豊かさに偏ったこの日本にこそ必要だと感じます。
 どうか、皆様お一人ひとりがいつもいのちを豊かに持って生きていけますように。
また皆様の身近にいる方々とも日々真のいのちの豊かさを分かち合っていけますように。
 
心からの祈りを込めて

与えられた場所に忠実に (2007年8月)

** 平安をあなたに **

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