***** 問題はどこに? (2008年12月) *****
皆様、クリスマスおめでとうございます!
皆様はどのようにクリスマスを過ごされるのでしょうか。
お一人ひとりの過ごされるそのところに、どうか主イエスキリストが共にいて、平安と祝福で満たして下さいますように。
■ 12月の活動と報告 ■
1. 問題はどこに?
今月は、世界里親会が里子の年間報告をまとめていて、一番忙しい時期だったため、私もずっとカンパラにいて、その業務に携わりました。
ウガンダには国の学年進級試験があり、これに合格しないと幼稚園生も、小学生、中高等学校生も、進級することができない、というとても厳しいシステム。途中でその試験結果が出たので、その部分だけ一度にまとめて翻訳したところ、異常に落第した子が多いのです。
そこで時間の合間に、地域ごとの学校、学年ごとの進級率を調べてみたところ、半分またはそれ以上が落第している学年がいくつかありました。
とても子どもや家族のせいだとは思えず、どんな先生がどんな教え方をするとこうなるのだろう、と気になり、スタッフに話を聞いてみました。
すると、先生は授業を現地語だけで教えている、だけど試験問題はすべて英語で書かれている(数十の部族語があり、国の共通言語は英語のため)、そのため子どもたちは何を聞かれているかわからなくて答えが書けないこともあるとのこと。英語で行われる試験への配慮はなされていないことがあるようです。また、地方の学校は、先生がその厳しい環境を嫌い、すぐ辞めてしまいがちなため、先生の質が保てないようです。こんなことはカンパラの学校ではめったにない、とカンパラのスタッフは嘆いていました。
このクリスマスシーズンに、落第の結果を受けとった、このたくさんの子どもたちが、どんなにがっかりしていることだろう、と考えると、とても悲しくなりました。
また、そんな状況だとは知らない日本の里親さんが、子どもたちのやる気がないのでは、と誤解することがないように、と心から願っています。
そして、日本では当たり前のように学校で進級できるのでとても想像しきれませんが、ただでさえ水汲みや家の仕事を手伝うように親に言われ、十分勉強できるような場所も机や電気もなかなかなく、里親さんの支援でやっと学校に行く環境が整えられている小さな子どもたちが、この落第でくじけてしまって、学び続けることをあきらめてしまうことがないように、と祈っています。
今後、学校との連携の中で、子どもたちのためにも、もっと適切な教育を提供していけるように、先生方の変革と子どもたちの教育環境の改善に私たちが更に深く関わっていきたいものです。
カンパラで働く世界里親会スタッフ、ジュリエット
いつも楽しく談笑したり、多くを分かち合っている、かけがえのない友でもあります。
■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■
† 経済的に困難を覚えている人たちを最も良い形で助けるため、FHウガンダ、JIFH(日本国際飢餓対策機構)、そして私自身の働き方がみ心の形へと導かれますように
† ムコノの子どもたちの教育環境が整えられ、子どもたちが喜んで学び、生活し続けられるように
† 私の働きの あらゆる必要の備え(特に発行が遅れている労働許可、霊肉心身すべての健康の支え)
† 朝夷佳光スタッフ、日本にいる私の家族の全人的健康の支え
誰ひとり残すことなく、皆様全員が、平安と祝福に満ち溢れたクリスマス、新たな年を迎えられますように!