***** 生きたモデル (2008年10月) *****
皆様、こんにちは。
日本では美しい紅葉が見られる頃でしょうか。
こちらでは、エチオピアでも見られたジャカランダという紫色の花をつける木や遠目には八重桜にも見える木がきれいですが、日本の紅葉が恋しくもあります。
■ 10月の活動と報告 ■
1. 地域の中にいる生きたモデル
世界里親会支援終了後も子どもたちが学校に行けて家族みんなが必要を満たされて生活できるための、親御さん向け収入向上と農業技術支援に関わり、東部のムバレというところに行ってきました。さまざまな可能性が見いだせた感謝な時でした。
その際、アンナさんというお母さんを訪問しました。彼女は4人の子がいて、かつてとても貧しい生活をしていましたが、ある年に祖母がヒヨコをくれたそうです。それを鶏にまで育て、卵とヒヨコを得ました。そして育った鶏の一部を売って、牛飼いの支援団体に登録し、牛の飼い方を学びました。やがて雌牛を一頭手にいれ、近所の雄牛を一時つがいとして貸してもらい、子牛を得ました。今では収入が増え、ヤギや豚も飼っています。もらったヒヨコから機会を捉えて自らどんどんチャレンジし、必要な収入を得ていったその姿は、地域の人たちにとっても生きたモデルとなり、希望となりそうで、うれしくなりました。
アンナさんはただ自分の生活が潤って満足したわけではありません。親戚が亡くなり孤児となった3人を、その後引き取って育て始めました。また、世界里親会モニターとして子どもたちやその家庭、地域の様子を見てくれています。「子どもが年配の人を敬わない、行儀が悪い、などと大人が言ってくるけど、実際は本当に整えられるべきなのは大人の側なことが多い」と話していました。よく物事の本質と真の必要を見極めて、助けてくれているようです。
私たちが何かを支援したり指導することより何より、このアンナさんのような人が、地域の中にあって輝き、本当に地域を変えていくのだろう、と改めて想いました。
アンナさんと家畜の牛
マイクロファイナンスの説明と話し合い
■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■
† ムバレ、ムコノ各々の地での、大人たちの働き方、私自身の助け方の導きのため
† 私の働きの あらゆる必要が 備えられますように。(特に労働許可取得、霊肉心身すべての健康の支え)
† 朝夷佳光スタッフ、日本にいる私の家族の全人的健康のため
数少ないリスクある選択肢でも、打開のチャンスを与えられている時に踏み出す勇気の大切さを、人々から教えられた月でした。
もちろん、いつでも前に踏み出すことが最善ではありませんが、リスクを見てひるむことより、可能性への希望を抱いて踏み出すチャレンジを、私も日々自らに投げかけていきたいです。
いつも安全圏ではない私たちの人生の歩みの中で、皆様がチャレンジして進んでいく際にも、神さまの守りと祝福が豊かにありますように!