***** もっと大切なこと (2008年8月) *****
 

ウガンダでの働きを覚えて下さっている皆様、
こんにちは。いかがお過ごしですか。日本は少しは涼しくなってきたでしょうか。
ウガンダは雨期で蚊が多いですが、今のところマラリアからは守られています。
8月は毎週ムコノ〜カンパラを往復し、人々との関わりを通して働きの原点を再確認できて感謝でした。
 

■ 8月の活動と報告 ■

1. 支援終了もチャンス(ブンタバ)

 ムコノ・ブンタバ地域では、この8月で世界里親会支援を終えます。8月22日に、その支援終了記念式典が行われました。
支援を受けてきた子どもたちを代表してスピーチや詩による感謝表現をした2人は、洗練された英語と文学性で堂々と話していて、教育を受けられた成果を実感しました。


里子アレックスのスピーチ

他方、特に大人たちは、複雑な心境で、去っていてほしくない、と思っている様子が節々ににじみ出ていました。それでも、本当にこの支援が終わると知ったからこそ、自分たちががんばって子どもたちを支えていかなければ、という気持ちになって、背水の陣で底力を発揮しようとしている気配も感じられました。
私たちが支援をいつか終える、という自体が、現地の人たちにとって格別な能力発揮のチャンスであることを実感しています。


ウガンダ衣装ゴメスで正装した里子の親御さんと地域の方たち これからもがんばって!

2.もっと大切なこと(ミソンバ)

ムコノ・ミソンバの小学校では、子どもの教育環境を整えるため、学校から直接日本大使館のプログラムにに必要な校舎増設支援申請(応募)することになり、私はそのお手伝いをさせていただきました。
校長先生は、一人でも多くの子どもたちが学校に来て教育を受けてほしいと切望しており、学校を中退してしまった子のためにも職業訓練クラスを開きたいというビジョンまで持っています。
ですがいざ、「この支援終了後、どのように継続的な地域への良い影響があるか」など将来性を問う質問項目がたくさんある申請書類を校長先生が埋めていくと、どうしても目先の困難を解決したいという想いで心を支配されて、将来の展望にまで目を上げられない様子が見えてきました。


ミソンバの子どもたちへの教育を切望するミリー校長先生と。

実際、校舎の必要はとても大きいです。そしてただ学校を建てることだけが目的なら、私が書類を書く方がはるかに楽だし、申請が通る可能性は高いかもしれません(求められている書類の書き方もわかるので)。
でも本当は、学校の先生や地域の人たちの意識が更に変革されて、地域の人がつくられていくことの方が、建物がつくられる以上にもっとずっと大切で、将来にも意味のあることです。そこで何度もムコノを訪問しては話しあい、電話でやり取りを繰り返し、出てきた書類の課題を提示してまた突き返して・・・このプロセスで今の彼女の心の位置がわかってきて、今後どのように励ませば彼女の奥底にある素晴らしい意識を引き出していけるだろうか、と考える充実した一ヶ月でした。
毎年数百件(多い時は800件)の応募がある中20件しか通らない日本大使館への支援申請。それでもこんなにがんばっている先生と地域、子どもたちのためにも、申請が通ってほしいという気持ちと共に、今回のプロセスそのものを感謝して、ここで校舎が与えられても与えられなくても、続けてミソンバの地域の真の必要を整えられる働きをしていきたいと願っています。


ミソンバの小学5年生はこんな屋外で授業を受けています
 

 ■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■

† 9月に今後の働き方を定めていく予定です。賜物を生かして地域の人づくりに仕える働き方へ、合意が得られ、導かれますように。すべてのことを人づくりのために用い、地域の真の必要に仕えていけますように
† ミソンバの校舎の導き、先生と地域の更なる意識改革・成長のため。ブンタバの支援終了後の歩みの導きのため
† 私の働きの あらゆる必要が 備えられますように(特に労働許可取得、霊肉心身すべての健康の支え)
† 朝夷佳光スタッフ、日本にいる私の家族の全人的健康。エチオピア・ジジガの皆の平和・生活の必要のため(エチオピア軍がやっとソマリアから撤退します)

 
皆様の働き・生活においても、本当に大切なことが大切にされ、真の必要が満たされ、どんな状況にあってもいつも限りない平安が心に満ちあふれますように。
心から祈りつつ 

困難がないのではなく (2008年9月)

** 真珠捜しの近況 **

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