ウガンダ北部・キトゥグム ニューライフセンターの取り組み
 

ウガンダ北部では、1986年からカルト的な反政府集団LRA(Lord’s Resistance Army)の活動により、
住民のレイプ・虐殺、子どもたちの拉致が行われ、紛争勃発以来、2万5千人以上の子どもたちが拉致されてきました。
(上記はLRAの前身となったアリス・オウマが率いた活動の被害も含みます。)
拉致された子どもたちのうち、男の子は少年兵とされ、
女の子は少女兵として、また性的奴隷として蹂躙され、子どもながらに子どもを産まされてきました。
LRAの手を逃れてくる少年少女もいますが、彼らが元の生活に戻っていくことは簡単ではありません。
 

私たちは、ウガンダ北部のスーダン国境近く、キトゥグムおよびその近辺の国内避難民キャンプにおいて、
多くが心的外傷により強度のうつ状態で苦しみ自殺を繰り返し試みているにも関わらず、支援の手があまり届いていない
チャイルドマザー(かつて拉致され、子どもを産まされた女の子たち)を主な対象とし、
カウンセリング、基本教育、職業訓練、HIV/エイズその他の疾病への対処などの支援をしてきました。
 
また、特に重度の心的外傷を抱える少女たちには別途、約3か月FHキトゥグム事務所内に隣接する
ニューライフセンターに滞在中、集中的なカウンセリング、教育、職業訓練などを通して
全人格的(身体的・精神的・知的・社会的・霊的)癒しと回復、成長の機会を提供し、
先々元の地域社会に戻って、健全に生活していくための支援をしてきました。
 

そしてまた、緊急支援に近いこのような働きにおいても、地域の人たち自身が地域の必要に届いていけるように、
複数の国内避難民キャンプにおいて、教育ボランティア、聖書に基づく全人的カウンセリングを行うカウンセラー、
HIV/エイズと共に生きる大人たち、孤児たちの全人的ケアを行うボランティアを育成してきました。
 
  2008年にLRAとの和平交渉は決裂したものの、現在は、ウガンダ軍隊警備により、北部自体の治安は安定してきました。
そのため、多くの人たちがキャンプを出て、自らの地域に戻りつつあります。
また、それを促進するため、国連からの食料配給がなくなり、私たちの取り組みも変遷期を迎えています。
 
2009年はセンターでの集中ケアは保留とし、地域に赴いて、そこでの職業訓練にフォーカスした働きをしつつ、
今後の方向性を探っています。
 


センターで心の平安を取り戻していく女の子とその子ども
 

ウガンダ派遣の話が出た当初は、キトゥグム駐在スタッフとして打診があったのですが、
その後いろいろ現地の状況も変わって、結局カンパラの本部事務所ベースのスタッフとなり、
2008年末までの間では直接キトゥグムに関わる働きをする機会は与えられていません。
 
本当は、少しでも彼女たちの痛みに伴うことができれば、という想いもあるので、ちょっぴり残念でもありますが、
まぁ、自分の好みに固執せず、まず目の前で必要とされているところで仕えていければ、と想います。
 
 

** 最上の真珠を捜して **

 

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