☆☆ 愛するために 支えあうために ☆☆

 

この働きは、何度も何度も 終わりかけながら、ぎりぎりの所で守られてきているようです。
佐藤師と徐師は、5年間単身同士の身で同労者として寿町で仕えていました。

ところが98年の10月、愛する韓国人の教会員が殺害されたのです。

祖国を離れて寿町のホームレスを愛してずっと働いてきた徐師ですが
非常なるショックと哀しみで打ちのめされました。
ビザもきれる。韓国人の信徒もこれを機に、どんどん帰国していき、援助も減っていく。
経済的にもどんどん限界に近づいていく・・・
そして、ついに精神的な限界点に達してしまった徐師は、ついに帰国を決意しました。

徐師は荷物もすべてまとめ、後は出て行くだけの状態で、涙ながらに佐藤師に話をしました。
すると、佐藤師は一言「わかりました。では私と結婚しましょう。」と言われたのだそうです。

正直な所、こうなる前この両師が結婚しようなどとは、身近な人ほど想像できなかったのです。
ところがお2人は、いたわりあい、支えあいながら、共に宣教のわざに働くため、1つとなりました。

両師の結婚式で「人になぜ結婚するのか、と聞くとたいてい『愛しているから。』と言うけれど
『愛するため』にする結婚もある。」 という話がありました。
本当にそのような姿をお2人のうちに見、この結婚の素晴らしさに日々感動しています。

 

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