***** トニーの助けも… (2007年1月) *****
 

皆様、こんにちは。いかがお過ごしですか。
私は今回、アメーバ赤痢なるものに罹り、その副作用で人生初の入院を体験しました。今は自宅療養中でだいぶ回復しつつありますが、エチオピアの病院がどのようなものであるかを知って愕然とする貴重な経験(?)でもありました。
 

■ 今月の活動と報告 ■

1.トニーの助けも、地域のもの

 ついにFHIジジガ事務所を閉じ、現地スタッフ、マルタとサムエルを通してのフォロアップ期間となりました。日本エチオピア協会よりジジガの小学校へ机・椅子寄贈のお話があり、その準備のかたわら現地の様子を随時聞いています。
 まだ養育者の収入プログラム関係で大きな問題はありませんが、大変辛いことに、10歳の孤児トニーが体調を崩し、HIV(エイズウィルス)陽性であることが判明しました。この間まで事務所の前でかけっこなどして元気に遊んでいたのに・・・
私が病気でもがきながら「一刻も早く全快しますように」と祈っていた時も、「あぁ、トニーはもう全快はしないんだ。それを知ってなお、病状と戦いながら生き続けるというのはどんなものだろう。私にはどんなにわかろうとしてもわかってあげられないものだ・・・」と思い、トニーが本当に全人格的に慰められ励まされて地上での日々一刻を喜び生きることができるように、彼の全存在がもっとも良い形で支えられ、永遠のいのちへの希望をもしっかり握っていけるように、と祈り続けずにはいられませんでした。
 何もできなくてもわかってあげられなくてもただトニーを抱きしめてあげたい、と心から願っていますが、今は治安懸念のため、日本人がジジガに行くことは許されておらず、それさえすることができません。やはり現地において、彼のもっとも心に届く形であらゆる必要な助けがされなければならないのです・・・
今は、彼をひきとって育てている60歳のおばあちゃん、地域の人たち、孤児擁護委員会の人たちや2人のスタッフ(マルタ・サムエル)を通して、彼のための最善が成されることを、ただただ祈っています。


かけっこ+ちょっと押しのけ?(一番右がトニー)

2.いかに人々の声と状況に応えるか

 アジスアベバのプロジェクトについては、提案書を作成し、地域のNGOと具体的な内容検討を始めました。
地域の状況調査をどのタイミングでどのように行ない、人々の声・状況に応えるものにできるかが成功の可否を分ける鍵となりそうです。
 もう少し具体的には、来月あたりにお伝えしたいと想います。
 

 ■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■

● ジジガの平和と安全が守られ、ジジガの孤児・養育者・地域の人たちが皆前向きに生きていけますように。
 マルタ・サムエルによる地域フォロアップ、特にトニーの全人格的支援の守り導きのために。
● ソマリアにおける戦闘・混乱が一日も早く平和的解決を迎えられますように。
 (ソマリア暫定政府は今、地域武装団との和平会議開催へと向かおうとしています。)
 ソマリアとエチオピア、イスラム教徒とキリスト教徒の関係回復のため
● アジスアベバプロジェクトが、人々の声をよく聴きながら最善の必要に届いていけますように
● ジジガプログラムではない形で労働許可の書き換えをします。順調に政府に了承されますように
● 健康の完全回復のため。高橋ゆかりスタッフ、日本にいる家族の健康も、霊肉共に支えられますように
 
 

 日本は暖冬のようですが、それでも真冬まっさかりで体にきついのではないでしょうか。
皆様のご健康も、全人格すべてにおいて健やかに平安のうちに日々支えられますように。

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エイズと共に、ポジティブに (2007年2〜3月)

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