***** FHIのプログラム撤退に際して  (2006年10月) *****
 

皆様、こんにちは。いかがお過ごしですか。
先月の報告が大変遅れてしまって申し訳ありません。
公式プレイヤーレター「セラム!」がお手元に届き、ジジガのプロジェクトの展開をご存知の頃かと思います。
ジジガスタッフ誰にとっても辛い決断でしたが、主である神がこれでよいのだ、という平安と今後の展開への希望を下さった聖書の御言葉と導きを、10月の報告として分かち合いたいと想います。
(今回は通常と異なる形態ですが、どうぞご了承下さい。)
 

■ 今月の活動と報告 ■

*/* 依存から自立へ */*

 ジジガのことを考える中で、クリスチャンである私たちの頭に絶えずあったのは、キリストの救いはどのようになされたのだろうか、ということでした。
 旧約の時代、神ははっきり律法と御心を示し、火の柱・雲の柱をもって民の一挙手一投足を導かれましたが、人々は神に甘え依存し、そして反逆しました。
そこで子なるキリストが、神の御姿を捨てて人として下って来られ、私たちと同じように人間としてのあらゆる過程を経験して歩み、私たちの代わりに十字架の上ですべての罪の罰をその身に引き受けて私たちを救って下さいました。
多くの奇跡も行ないましたが、それは愛と憐れみによるもので、奇跡による救いが主な目的ではありませんでした。
キリストは復活して死に打ち勝ち、私たちに永遠のいのちを与えてくださいましたが、そのキリストは復活40日後に天に帰られたのです。
それらのことについて主が十字架につく前に弟子たちに言われたのが次の御言葉でした。
 

「かえって、わたしがこれらのことをあなたがたに話したために、あなたがたの心は悲しみでいっぱいになっています。
しかし、わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益なのです。
それは、もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。
しかし、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。」
(ヨハネ16:6〜7)
 

「その方は、真理の御霊です。・・・
その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。
わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。
わたしは、あなたがたのところに戻って来るのです」
(ヨハネ14:17〜18)

 キリストは肉体においては去っていかれましたが、「あなたがたを捨てて孤児にはしない」と言われました。そして、助け主なる御霊を送り、私たちのうちに共に住まわせ、私たちが神と一致した心で自発的に主の愛に生きるよう導かれました。
 そしてそれこそが、神のご計画だったのです。
 ジジガのプロジェクトも、FHIがNGOとして長く関わり続ける中に依存が生まれる可能性が多くありますが、神はこのプロジェクト撤退をよしとされたのです。
 ジジガの孤児たちをも、主は決して見捨てて孤児とはなさらず、FHIのプロジェクトが終わった後も、ジジガの子どもも大人も皆が主の御霊によって孤独に打ちひしがれずに主と共に生きていけるよう助けて下さいます。
 そして、それだけでなく、御霊に満たされたキリスト者たちを通して助け合い、人々が皆主の愛を日々体感できるようにと、その備えをさせて下さっています。
 
 今、私たちはそのために、ジジガの街の人たちによる良き枠組みを確立すべく取り組み始めました。どうか、このことで、かえってジジガの人たちが助け合い愛し合う社会を形成していけるように、どうかより一層心を割いて共に労して下さい。
 


状況に負けない元気な孤児たち
 

 ■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■

● ジジガ・HIV/エイズプログラムの今後の枠組みづくりが、ジジガの子ども・大人みんなの健全な歩みのために最善の形へ導かれれますように
● ソマリアとエチオピアの関係が回復され、ジジガの街の孤児たち・人々誰もが、喜びと平安をもって生きていけますように
● 1月以降の私の取り組むべき新しい働きが、神とエチオピアの人々に最もよく仕えられるものへと導かれますように
● 高橋ゆかりスタッフと私、および日本にいる家族の健康が、霊肉共に支えられますように
 
 

「わたしは、あなたがたに平安を残します。
わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。
わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。
あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。
『わたしは去って行き、また、あなたがたのところに来る。』とわたしが言ったのを、あなたがたは聞きました。
あなたがたは、もしわたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くことを喜ぶはずです。
父はわたしよりも偉大な方だからです。」
(ヨハネ14:27〜28)
 
皆様にも、世が与えるのとは異なる、主からの平安が、日々豊かにありますように。
 

暗闇の中に輝く光 (2006年11月)

** 平安をあなたに **

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