***** ジジガへ向けて はじめの一歩  (2006年7月) *****
 

皆様、こんにちは。いかがお過ごしですか。
私はついにアムハラ語の学びを7月14日(金)で終えて、ジジガでの具体的な働きの一歩を踏み出しました。


■ 今月の活動と報告 ■

1.いろんな弱さの中でも

 この7月、連日の不調に続いて強烈な下腹部痛があり、エチオピアに来て初めて病院に行きました。バクテリアによる腎臓の感染症の一種とのこと。感謝なことに評判の良い病院が近所にあり、すぐに丁寧な診察と検査を受けることができ、今はもう回復しています。
 しかしその回復途上で、チケットが予定通りとれていなくて(アムハラ語で会話をしていたため)能力的な弱さを覚え、精神的にも弱さを感じました。しかも8月10日からウガンダに行く予定なのに、ジジガの帰り便は6日。ジジガ空港の地面は舗装されていないので、ちょっとの雨で泥だらけになり、すぐ飛行機が欠航になる。そうなると恐らく、次の都市までランドクルーザーを手配して移動しなければ間に合わない。雨期の今、そのリスクの高さも考えると、ただでさえ心身とも万全ではないこの状態でジジガに行ってよいのか、いっそ現場での活動は9月からにすべきなのでは、と迷いました。
 でも、聖書の通読箇所(ヨシュア記)を通して、「イスラエルの民は強くりっぱだったわけではないけど、神さまが共におられたゆえに、彼らは進み出て行き勝利をおさめたのだ。私にも、この働きのために、神さまが共にいて下さるのだから、大丈夫。」と思わされ、平安な気持ちでジジガへ向かうことができました。


ジジガの事務所に来ている孤児たちと
 

2.ジジガにて

 8月6日まではジジガで過ごしました。何よりもうれしかったのは、事務所に来る孤児たちの顔がとても輝いていたことです。一人ひとりの資料を見ると、彼らの社会的・精神的環境はとても厳しいものがあります。でも、所長からガードマンにいたるまで、スタッフが皆温かく子どもたちを迎えていることもあってか、毎日事務所に来ては、敷地内で遊び、補講クラスを受けている子たちがいます。
 子どもたちと共に過ごしているうちに、挙動に問題のある子たちも見えてきました。実際は秩序を守れないこと・乱暴といった見かけの問題だけではなく、この子たちの内側には、社会環境・精神的課題など、隠された真の問題があることでしょう。心の声に耳を澄ます必要を覚えます。この子たちが健全に成長していくため、この現在進行中のプログラムの状況がよりよく用いられてエイズに関わる諸問題が解決へ向かうためには、私がどのように関わっていけばよいか、現地スタッフたちと共に検討しているところです。
 なおジジガの事務所は、現在直接エイズプログラムに携わっている4人のエチオピア人スタッフと3人のガードマン、そして私の総勢8人です。スタッフの人数だけ見ると規模は大きくありませんが、「人に関わっていく」ということが持っている将来への可能性は限りなく大きいはずです。これからここで、何がどのように展開していくのか・・・神さまに期待しながら、彼らと共にこの地で生きていきたい、と心から願っています。


プログラムスタッフ 全員集合!
左から順に、ムシクル(所長)・メコネン(会計)・マルタ(庶務全般)・私・サムエル(社会福祉士)
 

3.エチオピア東部の洪水被害

 なお、気になっていたジジガからアジスアベバへの帰りの飛行機は、やはり前日までの雨のため、欠航でした。しかし、同日に知人が車で移動することになったため、160km先にある飛行機が飛べる都市まで私も乗せていただき、日程どおりにアジスアベバに戻って来ることができました。
 しかしその途中の道路がところどころ大崩壊して、多くの車・トラックが立ち往生しており、土砂崩れの落石もひどく目立つと思ったら、なんと土曜の夜までの大雨で100名以上の死者を出す大洪水があったとのこと。主に守られてぶじ帰って来れたことを感謝しつつ、被災された方々の上に主からの慰めが豊かにあるように、また一日も早く完全に回復していけるようにと祈らずにはいられません・・・
 
 

 ■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■

● エチオピア東部の洪水被害に遭われた方々に慰めがあり、一日も早く回復していけるように
● ジジガ・HIV/エイズプログラムの導きのため。私の関わり方が、よりよくジジガの人々に仕え、地域の真の必要に届いていけるものとなるように
● そのために、住居・教会などの生活基盤が適切にととのえられるように
● 高橋ゆかりエチオピア駐在スタッフ(主に西部・サシガの農民自立開発プロジェクトに従事)、8月よりアメリカ留学への一歩を踏み出された森田哲也スタッフおよび私、日本にいる家族の健康が、霊肉共に支えられるように
● 8月14日〜28日にウガンダで行なわれるJIFHワークキャンプの祝福のため


 どんな時も皆様と共におられる神さまが、今月も皆様お一人ひとりの歩む道を守り、確かなものとしてくださいますように。

 祈りをこめて

ウガンダ初訪問  (2006年8月)

** 平安をあなたに **

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