***** 失敗を恐れずに (2006年5月) *****
 

皆様、こんにちは。いかがお過ごしですか。
日本はもうすぐ梅雨に入ろうとして雨が増えてきた頃でしょうか。
エチオピアは6〜9月くらいが雨期なので、ここ最近、突然大雨が降り出す日が増えてきました。
雨は正直あまり好きではないのですが、この雨で地が潤されて農作物の収穫が守られるのだ、と知っていると、順調に雨が降る雨期となるように、と願わずにいられません。


■ 今月の活動と報告 ■

1.失敗を恐れずに、活用へ

 語学研修を始めてはや2ヶ月、もうすぐ一般の授業で基礎コースとしている範囲が終わります。6月5日(月)からは特別授業があり、その後の応用コースを6週間で網羅するので、ぜひそちらに出なさい、と先生方に勧められました。
 FHIのスタンダードでは「最低3ヶ月は語学研修に集中するように」との規定があるので、長さとしてもちょうどよく、合同クラスになって授業料も安くなるので、ちょうど予算ぴったりくらいになるみこみ。予定していたわけでなくても、こうしてちょうど良い状況が備えられているのはとてもうれしいです。
 
 ただし、語学の「知識」を得た=それを「活用」できる、ということではありません。外国語で会話がよくできる人は、失敗を恐れずにそれをどんどん使って、間違えたら直して、というのを繰り返せる人だそうです。
 聖書に、主人から財産を預かったしもべたちのたとえ話がありますが(マタイ25:14〜30)、ここで1タラント預かったしもべは、失敗して主人からその責任を負わされることを恐れて、その預かった財産に全く手をつけず隠してしまいます。失敗はやっぱり怖いものですし、何もしない、何も言わないでいればボロが出にくいのは事実ですし、そしてこの持っているものを小さく感じる時、特にそれを用いることをちゅうちょしてしまう・・・私がタイの教会に滞在してボランティアをしていた時、この人の気持ちがものすごく良くわかる、と思いました。ですが、神さま(このたとえ話では主人)は、私たちの失敗や欠けを見つけて責める方ではなく、預かり物がどれくらいの何であっても、良いことのために用いようと心を砕いていく、その心そのものを見て、主ご自身が良きことを成し遂げて下さいます。だから、私も今は、失敗を恐れすぎずに平安をもってこの地に来れたのですし、これからも小さな能力であっても大胆に活用していこう、と思っている・・・それはまず私自身にとっても本当に幸いなことです。

 この神さまをご存知の方はもちろん、そうでない方もまた、あらゆる状況において、今地上で一時委ねられている能力、素質、あらゆるものを、自分だけでなく、周りの人たちと共に喜べる良きことのために活用していけるよう、そしてそれがその方自身の幸いともなるよう、このメールが少しでもその励ましとなれば私も更にうれしいです。


語学学校で発見したサル、と高橋ゆかりスタッフと私
先生や学校の様子はプレイヤーレター「セラム!」に掲載予定です。
 

2.労働許可への大きな一歩

 私の労働許可取得のために、覚え、また祈って下さり、本当にありがとうございます。その後とても大きな進展がありました。
 学校法人を取得している東京キリスト教学園(その下に私が卒業した共立基督教研究所と、東京基督教大学、東京基督神学校があります)がこのために労を割いて書類を作成して下さり、その書類に押された印章を日本大使館が承認する、という形で、間接的に私の学歴をエチオピア政府に認定してもらえそうです。
 神学校の卒業学位などでエイズプログラムに意味があるの?と思われそうですが、神学を習得するということは、全人格的な人間理解、痛みある人たち(主にエイズに感染している方や、エイズで両親を失い大変な環境で生きている子どもたちなど)へのフォロアップ、エイズ予防のための根本的な行動様式の変革などの形で、ある意味「人間が生きる」ということのために必要な関わりにおいて社会学・心理学以上の意味を持っている、とも言えます。エチオピアは国全体としては約半数がクリスチャンで、残りの多数もイスラム教徒、すなわち皆確固たる信仰基盤の上に生きる人たちであるため、そのような神学への理解も比較的あるようです。
 来週には上記書類を受け取って、改めてエチオピア政府への説得に向かう予定です。続けて覚えて祈りにおいて共に労していただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
 労働許可取得が決まった際には、取り急ぎの感謝報告を別途お伝えしたく、その時を楽しみに、私も今はただ祈り、待ち望んでいます。
 
 
3.●エチオピアの風を感じる集い● - 6月3日(土)は所沢へ!

 ついに来週となりましたが、6月3日(土)午後1時半〜(昼の部)、6時半〜(夜の部)、所沢ミューズにて、前エチオピア駐在・森田哲也スタッフの活動報告、ゴスペルシンガー上原令子さんの歌とお話、演劇空間・大地による劇の3本立てで行なわれます。
 エチオピアの現状、展開、また特に、あいのり学校建設にまつわる話もいろいろ聞けることと思います。
 会場では、エチオピアのコーヒーも飲めて、美しい工芸品なども購入できるなど、楽しみもたくさんありそうです。
 また、収益金はエチオピアの必要のために用いられますし、参加することで現状と今ここでできることがわかってきますので、このイベントに参加する、何かを購入する、またご家族・ご友人へとアピールして参加者を増やすこと自体もまた、実はあなたが今そこに居てできる、大きな国際協力の活動なのです。
 ぜひ、お誘い合わせて、お越しください。
 
森田スタッフのホームページに詳細が記されています。
前売りチケット購入のお申し込み、お問い合わせの方は、森田哲也エチオピア報告会実行委員会(所沢聖書教会内:TEL/FAX:04-2924-2918, E-mail: tbiblech@aol.com)へお願いいたします。


エチオピアの主食。酸味のあるクレープ状のインジェラで、真ん中にあるワットと呼ばれる具をつかんで手で食べます。
 
 

 ■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■

● 労働許可取得のため
特に今回作成の書類が用いられ、次週の政府再度訪問に良き展開があるように

● アムハラ語の学びが、エチオピアでの働きに大きく用いられるものとなるように

● ジジガのエイズプログラムの最善の導きのため
現在、次年度以降の長期計画の内容レビュー中です。見栄えのよい計画以上に、本当の意味でこの問題への根本的解決と希望のために必要なことをよく検討し、決定していけますように

● 6月3日(土)の「エチオピアの風を感じる集い」の祝福のため
森田哲也スタッフ、上原令子さん、演劇空間・大地が、最善のコンディションで当日に臨めますように。準備のすべての内に豊かな主の守りと導きがありますように。そして、このイベントを通して活動への良き理解者、様々な形での参与者が起こされますように。
 
 
今回は、労働許可の現状感謝報告と、「エチオピアの風を感じる集い」を覚えていただきたく、少し早めに報告をお送りしました。
皆様お一人ひとりに異なる形で与えられている賜物が、私たち自身と周りにいる方両方を潤す形で、大きく用いられていきますように。また、私たちの成す小さな事一つ一つを大いなる御力にて成し遂げて下さる神さまからの平安が、皆様にも豊かにありますように。
心から祈りつつ。

 感謝!労働許可が降りました (2006年6月)

** 平安をあなたに **

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