***** ゴールを見失わずに (2009年3月) *****
 

皆様、こんにちは。
日本は美しい桜が咲こうとしている頃でしょうか。
期待と不安を胸に、人生の新たな一歩を踏み出そうとしている方もいらっしゃることでしょう。
どうかその歩みに主の格別な祝福に満ちた導きがありますように!

ウガンダでは、朝夷スタッフが3年の任期を終え、新たな一歩を踏み出そうとしています。
ムコノで行われた歓送会は、朝夷スタッフへの現地の人たちの愛と感謝が深く感じられ、心温まる会でした。
私にとっても、唯一日本語で信仰を分かち合えていた貴重な友を送り出し、FHウガンダで唯一の日本人スタッフとしての新たな一歩になりますが、恐れずに前進したいです。


朝夷スタッフのケーキカット
ムコノ&カンパラスタッフたちとの共同作業!
 

■ この月の活動と報告 ■

私たちの働きのゴールは、先進国の人たちがかわいそうな貧しい人たちに多くの物資を支援して問題を解決してあげること…ではありません。
神のかたちとして創られた人々の尊厳が大切にされ、貧しい環境の中でもそれに打ち勝つ秘められた素晴らしい可能性を最大限に引き出されて、地域をあげて自分たちの必要を満たしていけるように変えられることです。
 
私は、その具体的な最善の方向づけを、またその一環として大人たちが家族を養い子どもたちを学校に送り出せる十分な収入を得られるための支え方を探っています。
ところが、地域の人たちとの話し合いで彼らが直面している農業上の問題を知り、その問題の詳細や対策を検討して公的支援の打診をするために副郡役場(村役場と県役場の中間くらい)や国営農業研究センターへ赴いた時、ふと気付きました。「これは私がやるべきこと?」地域のリーダーがまず地域の問題を知り、リーダーが副郡役場や国営農業研究センターへ赴いて、状況を把握して(FHからの支援ではなく)ウガンダの国による公的支援などを打診するべきなのではないか、と。
副郡役場の職員はやる気がなくアポなしで行くと役場にもいないほどで、いかに地域のために働こうという気がないか、噂も聞いています。だから、地域の人たちは、自分たちのために一番心を割いて助けてくれそうなFHを頼ってきます。現在の必要の満たしだけ考えるなら、彼らの判断は(残念だけど)正しいのです。でもそれでは、FHの支援が終わってから地域に新たな問題が起こったらどうするのでしょう?私たちがすべきことは、たとえなかなか動かない副郡役場の職員たちであっても彼らが地域のために動くように、地域のリーダーがまず忍耐強く何度も彼らに働きかけていく、それを脇役として助けることです。そう気づいて、私は自分が設定したゴールと違う方向の働き方をしている、とショックを受けました。

その他にも、このゴールを見据えた時、気づかずに異なる方向の動きに加担してしているのではと感じることがありました。経験も知恵も思慮深さも足りず、ウガンダ人の真の幸せへ向かうために委ねられている働きを適切に管理できていない自分が辛く、人目を忍んで涙し、またその全体像を見渡した時に方向づけが途方もなく大変であることに痛く打ちのめされ、途方にくれることが格別に多い月でした。

ただ、それでも大きな慰めは、この不完全で小さな者をウガンダに送って下さった神さまは、そんなことは十分承知の上で、私の欠けを一つ一つ挙げて責め立てるのではなく、むしろ間違いさえも主が許す範囲で起こっていて、もっと大いなるご計画のうちで間違いさえも益と変えて下さる全能の恵みの主であるということです。
天地を統べ治めておられる主なる神さまは完全なる信頼を寄せられる方。ウガンダの人たちも何度となく私と同じような気持ちになって揺り動かされているのではないかと想いますが、この主の真実から離れることなく、打ちのめされても希望をもって、ウガンダ人と一緒に立ち上がり、続けて意思をもって労していけるように、と願っています。
 
(クリスチャンではない方には理解しがたい部分も多いかもしれませんが、クリスチャンであるゆえに働き続けられている私であることを受け止めて、寛容な気持ちをもって読んで下されば感謝です。)



屋外でも授業が受けられて嬉しい!
 
以前の仮校舎は崩壊しかけたため、また新たに村人たちが建て直しました。
村人たちがこれからこの子たちの校舎を建設するのを、8月のJIFHワークキャンプでお手伝いする予定です。
ぜひ奮ってご参加下さい!
 

 ■ 覚えて欲しいこと(お祈りの課題) ■

† ウガンダの人々が地域をあげて自分たちの必要を満たしていけるように変えられる良き助けとなる働きが導かれるように
† キリストの似姿を生きる最善の最高責任者(カントリーディレクター)が与えられ、FHウガンダの働きが、地域に真の益をもたらすものとなるように
† 私自身の働きのあらゆる必要、霊肉心身すべての健康の支えのため。特に、自分の不完全さではなく主へと目を上げ、心も守られ、希望をもって労し続けられるように
† 4月9日にウガンダを発つ朝夷佳光スタッフ、任期終了後3ヶ月間教会ボランティアをしながらエチオピアに滞在する高橋ゆかりスタッフの今後の歩みの導き。日本にいる私の家族の全人的健康の支えのため

走り続けてもゴールに向かっていなければ、その労は意味がないのでは?と、恐くて前にも後ろにも動けず、立ちすくんでしまうことがあります。
時に、立ち止まることも大切。だけど間違いを恐れずに、これだろうかと思う一歩を、慎重に祈りつつ踏み出していくことも、両方バランスよく必要なのだと想います。
間違えてもすべてが終わるわけではなく、そこにも意味があり、また新たな次の一歩が見えてくる。
人生はその繰り返しなのでしょう。
 
皆様もまず正しいゴールを設定して進むべき方向へ向かえますように。
間違えてもくじけずそこから何度でも方向転換をしていけますように。
皆様の一歩一歩すべての歩みの祝福を祈りつつ

※ 最上の真珠を求めて (支援者向け公式レター 7号) ※

※ 最上の真珠を求めて (支援者向け公式レター 最終号) ※

** 真珠捜しの近況 **

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