H田さん 〜救いの証

 

「父よ、彼らをお赦し下さい。彼らは何をしているのかわからないのです。・・まことにあなたがたに告げます。あなたは今日、わたしと共にパラダイスにいます。」
このみことばは一期一会の事を言っております。一期一会とは「一生に一度の出会い」という意味です。
一期一会、それは救い主イエスキリスト様との出会いが最大のものです。この方を知らずして、又、信ぜずして、決して罪からの救いはないのです。ただイエス様がどうであったか、何をしたかを知り、信じ生きることなのです。

この僕は、XX駅の地下道の中でアオカンをしていました。仕事もなく、パン券をもらってひとり寂しくパンを食べたりごはんを食べたりしていました。ダンボールを組んで、すべての生活をダンボールの中でしていました。
地下道を通る人たち、サラリーマンやおじさん、おばさんや学生までが、僕たちの生活を見て「仕事をしろよ」「なぜこんなところでねているの」「税金を払えよ」となじって通り過ぎていきます。ある時、酔っ払いが来て傘でダンボールを突き刺したので、怪我をした仲間もいます。「好んでこんな生活をしているんじゃないのに・・・」と自分の心に言い聞かせていました。

そんな去年の11月のある寒い日、いつも通りダンボールの中にねているとダンボールをたたかれました。起きてみると、一人の女性が、12月19日クリスマスの会を開きますので参加して下さいね、プレゼントもあります、食事も出ます、と言ってくれました。笑顔の素敵な女性でした。
僕は「参加します」と答えましたが、もうこの女性とはクリスマスの日まで会えないと思っていました。ところが違いました。話をしただけではありません。風邪を引いた時、僕と仲間たちに薬を持ってきてくれました。あめやおかしを持ってきてくれた事もあります。そして、クリスマスの日を迎えました。

クリスマスの会は最高に楽しかったので、本当に僕はよかったと思いました。クリスマスの会は土曜日だったので、その笑顔の素敵な女性、Heartyさんは「あしたカナン教会に来て下さい」と言ってくれました。誰かが「カレーが出ます」と言っていました。
僕は日曜日の礼拝に、カナン教会へ行きませんでした。僕の仲間は行きました。「カレーがうまかった」と言っていました。
クリスマスの会が終り、寂しいけれど今度こそHeartyさんとは会えなくなると思っていました。仲間の一人が<アーメン>に入ればあの女の人会えるよ、と言っていました。
僕は、心に、この信仰をしていこう、と決めていました。だから「カレーが出ますよ」に反発していました。

Heartyさんはクリスマスの会が終り、月曜日からまた僕のダンボールの所で話をしていってくれました。Heartyさんは「木曜日、教会に一緒に行きましょう」と言ってくれました。
寿の人たちに教会のある場所を聞きながら来たのですが、教会に入って、すぐ帰ろうと思いました。Heartyさんが遅れても来てくれたので、僕の心はほっとしました。
集会は初めてだったので、本当にいいのか悪いのかわかりませんでした。佐藤先生について一緒にお祈りをしたのと、徐先生と一緒に賛美したのを覚えています。徐先生の声は澄んでいていい声だなぁ、とその時思っていました。佐藤先生が、集会が終った時、「聖書が欲しい人は名前を書いて。ただであげるよ。」と言っていました。
この集会を契機に、僕はカナン教会へ来るようになりました。

今ではドヤに入り、2畳半の部屋にちゃぶ台を置き、その上に十字架を置いて、イエス様の席をつくり、毎日お祈りをしています。早天祈祷会・礼拝・集会へと参加し、聖書研究会で聖書を勉強し、自分の部屋で聖書を読み、愛と祈りのパトロールにも参加しています。
4月4日のイースターの日に洗礼を受けました。
今では教会のスタッフとして、ボランティア活動に頑張っています。毎日が楽しくなってきました。もしHeartyさんと出会っていなかったら、イエス様を知る事ができず、イエス様を信じる事ができず、キリスト教を信仰していけなかったのです。今はHeartyさんに出会った事をイエス様に心から感謝して、お祈りしています。

これからもイエス様を信じて、どんな辛い事や嫌な事があってもイエス様の大事な信仰を捨てたりしないで、イエス様を絶対と信じて一度限りのやり直しのできない私の人生、最高に、楽しく、うれしく、生きてまいります。

 

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